雪虫も飛び始めたので、いよいよ初雪の便りも聞こえそうな今日この頃。私としてもタチコマの整備を早く終わらせねばと気が焦るわけです。
さてその整備もいよいよ大洲目となり、オイル交換とオイルエレメントの交換をやろうと思います。
タチコマのエンジンはクボタ製です。形式はD1503―DI―K2Aと言うタイプの物です。
このエンジンは様々な重機に使用されているみたいです。ただ、レイアウトにより若干の仕様は違う様で、例えばオイルエレメントも二種類ある事がわかりました。念の為いま装着されているエレメントのサイズをはかり、それに近いものを購入しました。購入先は「モノタロウ」さんです。純正品と言ってもすでにこのメーカー自体ありませんので、同等品を購入したわけですが、今ついていたのも純正品ではなさそうでした。
さて早速作業に入るわけですが、ここからが本当に大変でした。例のオイル漏れの原因がわからなかったのです。
とりあえず、3月にオイルゲージにオイルが付かなかったので、クボタ用のオイルを購入しゲージにつくまでオイルを足しました。
その後何度かエンジンをかけて、オイルゲージで量をチェックしたのですが、減ることも無くとりあえず安心していたのですが、気になる点が2つありました。
一つはゲージのオイルの汚れが全く無く、きれいな状態なのです。これってチャンとオイルが循環してるのかな?って疑問です。
もう一つは、ドレンボルトです。ドレンボルト周辺が少しずつですがオイルが漏れていました。ウエスでふき取っても、数日後には必ず漏れています。しかも黒くて汚いオイルです。オイルゲージはきれいなオイルなのに、ドレンボルトから漏れてるオイルは汚いので、やっぱり不安がつのりました。
とりあえずは、オイル交換してみることにしたのですが、オイルエレメントを確認すると、サビが出ているくらい古そうでした。
これは交換が必要だな! と安易に考え、ネットでエレメントも購入しました。冒頭にも書いた通りタチコマのエンジンはクボタ製で型番で調べると共通部品として簡単に購入できました。ところが問題なのが、エレメントレンチです。
ミニホイルローダーとはいえ、重機なのでエレメントも大きめで、しかも作業スペースがとても狭いのです。普通のエレメントレンチではとても回せないので、大きめのレンチで狭い所でも回せそうな工具を探しました。そして見つけたのがこちらです。
このタイプだと大きめのオイルフィルターも使えるし、外すのもしめるのも両方使えるタイプです。これなら何とか作業できそうです。(かなりサイトで調べて選んだのですが、これは当たりでした)
そしていよいよオイル交換作業を行います。
タチコマ(古河FL302-3)のドレンボルトは右後輪の奥にあります。ドレンボルトは簡単に外れましたが、ここでショッキングな事が起きます。
ドレンボルトを抜いたのに、オイルが出てこないのです。( ;∀;) ( ;∀;) ( ;∀;)
チョットだけ真っ黒なオイルが出たかと思うと、そのあと全く出てきません。これにはまいりました。慌ててオイルゲージをチェックすると、きれいなオイルがちゃんとレベル位置に付着します。
参りました。お手上げです。この時点で重機屋さんに電話しようと決めました。日立にするか、トヨタにするか、電話番号を調べました。その時に、携帯を握りつつオイル漏れの事を思い出しました。
ドレンボルトからオイル漏れしてたのに、ドレンを抜いてもオイルが出ない。 これっておかしくないか? と思ったのです。 そして握っていた携帯でドレンボルトの奥のほうを撮影しました。
するとその原因が判明したのです。
最初に撮影した画像がこれです。ちょっとわかりにくいですが、タチコマのドレンボルトはオイルパンに直接ドレンボルトが付いているのではなく、オイルパンからオイルホースで作業しやすい位置にドレンボルトを付けていました。そしてそのオイルホースがなぜかスネークのように締め付けられていたのです。
この画像のほうがわかりやすいと思います。そしてそのホースの付け根の部分。ドレンボルトの裏側が締め付けられた為に亀裂が生じ、オイルが漏れていたのです。そして強く締め付けられていたために、ドレンボルトを抜いてもオイルが出てこなかったというわけです。
この原因を見つけたとき、本当に嬉しかったです。と同時に、どうやって修理すればよいのか? さらに不安になりました。
とはいえ、何とか作業を進めなくてはなりません。まずは締め付けられているオイルホースをもとに戻します。ただ、もしかしたら戻した瞬間に亀裂からオイルが噴き出す恐れもあります。なので、オイル受けの廃油処理ボックスをセットしてホースを戻してドレンを抜く準備をしました。
この作業はとてもうまくいって、ホースはもとに戻り、オイルもきれいにすべて抜けました。
ホースがよじれた原因ですが、おそらく前回のオイル交換の時に、ドレンボルトを締めたときに奥側のオイルホースのジョイント部分のネジも回ってしまったのだと思います。その証拠に、ドレンを締めたときに中間のボルトが緩んでいて、奥のホースの付け根のネジも回ってしまいました。
なので、まずは中間のネジをきちんと締めこんで、奥のホースの付け根のネジもキッチリ固定させ、最後にドレンボルトを締めてすべてのネジが緩まないか確認しました。その後、ホースの亀裂部分を確認し、補修処理を行いました。オイルが抜けてないとできない作業です。
この補修処理には、水道管の補修に使われる自己融着テープを使用しました。これは私も仕事で使っているのですが非常に便利なテープです。ほかの物にはくっつかないのですが、このテープ同士はくっついて離れなくなります。しかも液体も漏れません。なのでこのテープをしっかりと巻き付けて、その上からさらにビニールテープで補強しました。
これでオイル漏れは完ぺきに治りました。 \(^o^)/ \(^o^)/
そしていよいよオイルフィルターを外します。
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